こんにちは、院長の宮脇大です。

最近、外来でこんなご相談がよくあるんです。

「奥さんから『いびきがすごい』『時々呼吸が止まってるよ』って言われて・・」 「日中、運転中にウトウトしてしまうことがあって、ちょっと怖くて・・」 「健診で『無呼吸の疑い』ってチェックされたんですけど、何をしたらいいのか分からなくて・・」

これ、ぜんぶ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査をご検討いただく入り口なんですね。

でも、多くの方がここでつまずきます。

「検査ってどこで受けられるの?」 「入院しないといけないの?」 「お金、いくらかかるの?」 「保険って効くの?」

検査の前段階で情報が分からなくて、結局そのまま放置・・というケース、本当に多いんです。

今日は、SASの検査について、できるだけ具体的に整理してお話ししてみますね。

SASの検査には2種類あります

まず、大きな枠組みから。

SASの検査は大きく分けて2種類あります。

  1. 簡易検査(アプノモニター) — 自宅で1晩、センサーをつけて寝るだけ
  2. 精密検査(PSG:終夜睡眠ポリグラフ検査) — 病院で1泊して詳しく調べる

結論から言うと、最初は「簡易検査」からで十分です。

「いきなり入院して精密検査・・」と身構える必要はありません。 ほとんどの方は、自宅でできる簡易検査でまず見ていきます。

簡易検査ってどんなものですか?

イメージとしては、

「指と鼻に小さなセンサーをつけて、いつもの自分のベッドで寝るだけ」

これだけなんです。

具体的には、こんな形です。

  • 指のセンサーで、血液中の酸素飽和度(SpO2)を測ります
  • 鼻のセンサーで、空気の流れ(呼吸)を見ます
  • 合わせて、いびきの音や体の向きも記録されます

装着にかかる時間は、3〜5分くらい。 (説明書を見ながら、ご自分でつけられます)

夜寝るときに装着して、起きたら外す。 それだけです。

痛みもありません。針を刺すこともありません。 普段のベッドで、いつものように寝ていただければ大丈夫です。

「え、これだけで分かるの?」

はい、これで1時間あたり何回呼吸が止まっているか(AHI:無呼吸低呼吸指数)が分かります。 このAHIが、SASの重症度を判定する一番大事な指標なんです。

AHIの値と重症度の目安

参考までに、AHIの数値による重症度の目安をお伝えしておきますね。

  • AHI 5未満:正常
  • AHI 5〜15:軽症
  • AHI 15〜30:中等症
  • AHI 30以上:重症

「自分はどのくらいなんだろう・・」

これは、検査してみないと分からないんです。 いびきの大きさと無呼吸の重症度、実は必ずしも比例しないんですよね。 「大したいびきじゃない」と思っていた方が、実は重症だった、ということもけっこうあります。

精密検査(PSG)が必要な場合もあります

簡易検査の結果がグレーゾーン(AHIが20〜40の間)に入る方や、 自覚症状が強いのに簡易検査では軽症と出た方は、 精密検査(PSG)に進むことがあります。

PSGは、脳波・心電図・眼球運動・筋電図など、もっと多くの項目を測定する検査です。 ただ、これは入院(または連携病院での検査)が必要になります。

繰り返しますが、最初は簡易検査で十分です。 PSGは、必要と判断されたときだけで大丈夫。

保険って効くんですか?

これ、本当によく聞かれます。

結論:SASの検査も治療も、ぜんぶ保険適用です。

具体的にはこんな感じです(3割負担の場合)。

  • 簡易検査:自己負担で 約3,000円前後
  • 精密検査(PSG):自己負担で 約12,000〜30,000円程度
  • CPAP治療:自己負担で 月々 約4,500〜5,000円

「自由診療で何十万も・・」というイメージを持たれている方、けっこう多いんですが、 SASは保険診療の対象なんです。

ちなみにCPAP治療の保険適用基準は、

  • 簡易検査で AHI 40以上
  • 精密検査(PSG)で AHI 20以上

となっています。

オンライン診療なら、自宅で完結します

「平日に病院に行く時間がなくて・・」 「仕事を休んでまで検査するのは・・」 「近くにSAS外来がなくて・・」

そんな声も、よく聞きます。

Doctor’s Fitness 診療所では、SASの検査・診断はすべてオンラインで完結できる仕組みを作っています。

実際の流れはこんな感じです。

  1. LINEで相談(無料)— 症状や気になることをお聞きします
  2. オンライン診療(保険適用)— 検査が必要かを医師が判断
  3. 検査キットがご自宅に届く — 1晩装着して寝るだけ
  4. キットを返送 — 同封の封筒で送るだけ
  5. 結果説明(オンライン) — 重症度に応じて治療方針をご相談

ここまでは、全国どこからでも、1度も病院に来ずに完結します。

ただし、検査の結果、CPAP治療が必要となった場合には、

  • CPAP開始時の診察(1回目):対面
  • フォローアップ診察(2回目):対面

この最初の2回だけは、対面で来ていただく形になります。 新しい治療を始めるときは、対面で全身状態をしっかり確認したいので。

そして、状態が安定していれば、3回目以降の月1回の診察はオンライン診療に切り替え可能です。

CPAP導入後の詳しい流れは、SASの診療がオンラインで完結する時代ににまとめていますので、よかったら参考にしてください。

夜間や土日の診療枠もあるので、お仕事の都合で通院が難しい方も、続けやすい仕組みになっています。

「いびきくらいで・・」と思っているあなたへ

最後に、これだけは言わせてください。

SASを放置すると、心筋梗塞・脳卒中・突然死のリスクが2〜4倍になることが分かっています。 日中の眠気による交通事故のリスクも、何倍にも跳ね上がります。

「いびきくらいで・・」って思いますよね。

でも、いびきは体からのサインなんです。 特に、家族から「呼吸が止まっている」と言われたことがある方は、 ぜひ一度、検査を受けてみてほしいんです。

自宅で1晩、センサーをつけて寝るだけ。

それで、自分の睡眠の状態が客観的な数字で分かります。

それだけで、その後の人生が変わるかもしれない。

そう思うと、少しハードルが下がりませんか??


「ちょっと相談してみようかな」と感じた方は、ぜひLINEからお気軽にどうぞ。 「ブログを読みました」と一言添えていただければ、私が直接対応します。

検査を受けるかどうかは、お話ししてから決めていただけますので、 まずは気軽に、ということを大事にしています。

次回は、「こんないびき・眠気は要注意 — SASのセルフチェック」について お話ししてみようと思います。

それでは、また!

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