こんにちは、院長の宮脇大です。

「夫のいびきがうるさくて、もう限界です・・」

「妻に受診してほしいのに、全然聞いてくれなくて」

「最近は別室で寝るようになってしまって、なんとかしたい」

こういったご相談、じつは患者さん本人からではなく、配偶者や家族の方からいただくことが多いんです。

「本人よりも、まわりの人のほうが深刻に悩んでいる」という状況、SASの世界ではよくあることなんですよね。

今日は、パートナーや家族のいびきが気になっている方に向けて、医師の立場からいくつかアドバイスをお伝えしてみようと思います。


いびきは「本人」には聞こえない — だから深刻さが伝わらない

まず大前提として理解しておいてほしいのが、いびきをかいている本人には自分の音が聞こえていないということです。

当たり前のことのようですが、これがすれ違いの一番大きな原因なんですね。

あなたは毎晩、部屋中に響き渡るいびきを聞かされて眠れない。

でもパートナーは「え、そんなにひどかったっけ?」「ちょっとだけいびきをかく程度でしょ」と軽く考えている。

この温度差、話しても話しても埋まらないんです・・。

しかも本人は「眠れた感じがする」「疲れはとれている」と言う。

実際には睡眠の質が著しく低下しているにもかかわらず、当事者はそれを「これが普通」と思っています。脳が慢性的な睡眠不足に慣れてしまっているから、比較対象がないんですね。

これがいびき・SASの厄介なところです。


「いびきがうるさい」だけで伝えると逃げられる

「いびきがうるさくて眠れない!なんとかして!」

これは正直な気持ちですし、本当に大変なことです。でも、この伝え方だと相手に届きにくいんです。

なぜかというと、「いびき」と言われると相手は自分が責められているように感じるから。

「うるさい」「迷惑」という言葉は、どうしても批判や非難として受け取られやすい。

すると相手は防衛的になって、「じゃあ別室で寝ればいいでしょ」「そんなにひどくない」と言い訳をしてしまう。

この反応、意地悪でもなんでもなくて、人間の自然な防衛反応なんです・・。

では、どう伝えると受け取ってもらいやすいのか。


コツ1:「体が心配」という角度から話す

一番効果的なのは、「あなたの健康が心配」という視点で伝えることです。

「いびきがうるさい」ではなく、「呼吸が止まっているように見えて、怖かった」

「体に負担がかかっているんじゃないかと心配」

「放置すると心臓や血管に影響があると読んで、あなたのことが気になって」

こういった言い方のほうが、相手は「心配してくれているんだ」と受け取りやすくなります。

SASの健康リスクは本当に無視できないものがあります。

放置すると高血圧・心房細動・脳卒中・糖尿病の悪化などのリスクが上がる。夜間の突然死とも関連があると報告されています。

詳しくは放置するとこわい睡眠時無呼吸症候群 — 心筋梗塞・脳卒中・突然死との意外な関係に書きましたが、これは「不眠で眠れない」という話を超えた、パートナー本人の命に関わる問題です。

その視点で話すと、伝わり方がかなり変わります。


コツ2:スマホで「録音・録画」して見せる

「呼吸が止まっている」「ものすごい音がしている」と口で言っても、なかなか信じてもらえないことがあります。

そこで効果的なのが、実際の様子を録音・録画して見せることです。

スマホのボイスレコーダーで1晩録音するだけでOK。

本人が自分の音を初めて聞いたとき、「え、これが自分??」と驚くことが多いです。

呼吸が止まって再び吸い込む「グッ」という音、断続的に続く大きないびき・・。

客観的な証拠を見ると、本人の意識がぐっと変わることがあります。

ただし、「ほら、やっぱりひどいでしょ!」という雰囲気で見せると逆効果になることも・・。

「ちょっと気になったから録ってみたんだけど、一緒に聞いてみない?」という感じでサラッと共有するのがコツです。


コツ3:「一緒に調べてみよう」とセットで

「検査に行ってきて」と言っても、なかなか動いてくれない・・そういうことも多いですよね。

そういうときは、「一緒に調べてみよう」という形にしてみてください。

「オンラインで簡単に検査できるらしいよ」「自宅でできる検査があるんだって」

「自分もちょっと気になるから、一緒にチェックしてみようか」

「どうすればいいか一緒に調べてみない?」

ふたりの問題として話すと、パートナーは「責められている」ではなく「サポートしてもらえる」と感じやすくなります。

SASのセルフチェックはこんないびき・眠気は要注意 — SAS(睡眠時無呼吸症候群)セルフチェック10項目で試すことができます。

「ちょっとやってみて」と気軽に渡せるのも良いと思います。


別室で寝るのは「逃げ」じゃない

「最近は別室で寝るようになってしまった」という話を聞くと、ちょっと寂しい気持ちになりますよね・・。

でも、それは正直、自分自身を守るために必要な選択だったと思います。

毎晩眠れないストレスは、あなたの健康にも確実に影響します。睡眠不足が続くと、免疫・集中力・情緒のコントロール・・いろんなものが下がっていきます。

別室で寝ることを選んだことを責めないでください。

ただ、「別室で解決」ではなく、根本原因(SAS)にアプローチすることが、長い目で見て大事です。

特に気になるのは、「別室になってから、パートナーの様子が見えなくなってしまった」という状況です。

SASによる夜間の無呼吸が続くと、長期的に心臓や血管にじわじわとダメージが積み重なっていきます。本人は「眠れているつもり」でいても、実際は危険な状態が続いていることがある。

「別室になってから体の心配をする人がいなくなってしまった」という点でも、やはり早めの検査をおすすめしたいんです。


Doctor’s Fitness 診療所では

「パートナーに受診してほしいが、なかなか動いてくれない」というご相談、LINEでも受け付けています。

「夫に受診させるにはどうすればいいか」「妻に検査を勧めたいがどう話せばいいか」・・そういった家族側からのご相談も、遠慮なくどうぞ。

また、「もう少し背中を押してほしい」という方には、検査の流れや費用についての情報をお伝えすることもできます。

パートナーが検査を受ける気になったら

当院の検査の流れはシンプルです。

  1. LINEで無料相談(「夫に相談させたいのですが」でOK)
  2. オンライン初診(保険適用・スマホで完結)
  3. 簡易検査キット(アプノモニター)がご自宅に届く — 1晩つけて返送するだけ
  4. 結果もオンラインで説明

「病院に行くのが面倒」「時間がない」という方でも、自宅で完結できる検査方法があります。

詳しくはいびきや日中の眠気が気になる方へ — 自宅でできるSAS(睡眠時無呼吸症候群)の検査、まずはここからをご覧ください。

なお、検査でSASと診断されCPAP治療が必要な場合は、最初の2回は対面診療が必要です。3回目以降は、状態が安定していればオンライン診療に切り替えることができます。


まとめ

  • いびきをかく本人は「自分の音」が聞こえていない — だから深刻さが伝わりにくい
  • 「うるさい」という言い方は相手が防衛的になりやすい
  • 「体が心配」という視点で伝えると届きやすい
  • 録音・録画で客観的に見せる方法が効果的なことがある
  • 「一緒に調べてみよう」と共同作業にすると動いてもらいやすい
  • 別室になってしまっても、根本的な解決のためには早めの検査を

パートナーや家族の健康が気になっている方、そして「自分が眠れなくて限界・・」と感じている方、ぜひLINEからご相談ください。

家族側からのご相談も、もちろん大歓迎です。「夫に読ませたい」「妻に送ってみます」というかたちで、この記事を活用していただいてもかまいません。


それでは、また!

次回は「なぜCPAP外来をオンラインにしたのか — 院長・宮脇が語る」についてお話しする予定です。「オンラインにしようと決めた理由」を、少し個人的な視点でお話ししてみようと思います。


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気になったら、まずはLINEで相談を

「自分もSASかも・・」「検査を受けてみたい」——そんな方は、お気軽にLINEでご相談ください。LINEでのご相談は無料です。

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