こんにちは、院長の宮脇大です。
「先生、CPAPって、ぶっちゃけどうなんですか??」
外来で、本当によく聞かれる質問です。
検査でSASと診断されて、「CPAPやりましょう」って言われても、 正直、
「機械を一晩中つけるんでしょ・・?しんどそう」 「お金、いくらかかるの?」 「効くの??」 「ずっと続けないといけないの?」
こういう疑問が頭をぐるぐるしますよね。 私も、自分が患者さんの立場なら、同じことを思うと思います。
今日は、CPAPについて、よくある疑問にお答えする形でまとめてみますね。
そもそも、CPAPって何の機械?
CPAP(シーパップ)は、
Continuous Positive Airway Pressure (持続陽圧呼吸療法)
の略です。
ちょっと難しそうですが、要するに、
「一定の空気の圧力で、喉の気道を広げ続けてあげる機械」
なんです。
SASの方は、寝ている間に、喉の周りの筋肉が緩んで、気道が塞がってしまいます。 その結果、無呼吸が起きるんですね。
CPAPは、鼻に装着するマスクから、 ちょうどよい圧力の空気を送り込んで、気道を内側から押し広げる仕組みです。
イメージとしては、「気道のつぶれを、空気で支える」感じでしょうか。
つけている間、苦しくないの?
これも、よく聞かれます。
結論:最初の数日は違和感がありますが、ほとんどの方が1〜2週間で慣れます。
最近のCPAPはだいぶ進化していて、
- 息を吐くときは圧力を弱めてくれる
- 加湿機能で乾燥しない
- マスクの形が選べる(鼻だけ、鼻と口、鼻ピロー型など)
- 動作音がとても静か
こんなふうに、装着のしんどさを最小限にする工夫がされています。
それでも、
「最初は違和感がすごかった」 「最初の3日くらいは、かえって眠れなかった」
という方も、いらっしゃいます。
ただ、不思議なもので、慣れた後は「CPAPなしでは眠れない」と言う方が大多数なんです。 それくらい、効果を実感できるということですね。
CPAPの効果
これが、一番気になるところですよね。
CPAPを継続的に使った場合の、主な効果はこんな感じです。
【すぐに実感できる効果(数日〜数週間)】
- 朝の目覚めがすっきりする
- 日中の眠気が劇的に減る
- 集中力が戻る
- いびきがほぼなくなる(家族が大喜び)
- 夜中のトイレ回数が減る
【中長期的に出てくる効果(数ヶ月〜年単位)】
- 血圧が下がる方が多い
- 心筋梗塞・脳卒中のリスクが下がる
- 糖尿病のコントロールが良くなる
- 不整脈が減ることも
- 突然死のリスクが低下する
特に、
重症SASの方では、CPAP治療によって死亡率が大きく下がる
というデータが、複数の研究で示されています。
「機械をつけるのは面倒」と感じる気持ちは分かります。 でも、それを上回る健康上のメリットがあるんですね。
保険適用の条件は?
ここ、皆さん一番気になるところだと思います。
CPAPの保険適用には、検査結果による条件があります。
- 簡易検査(アプノモニター)でAHI 40以上
- 精密検査(PSG)でAHI 20以上
このいずれかを満たすと、保険適用となります。
※ なお、保険診療のルールは改定されることがあります。 最新の基準は、医療機関にご確認ください。
「自分はAHIどのくらいなんだろう・・」と気になる方は、 まず簡易検査を受けてみるのが第一歩ですね。
検査の流れについては、自宅でできるSASの検査 — まずはここからで詳しくまとめています。
費用ってどのくらい?
保険適用(3割負担)の場合、
月々 約4,500〜5,000円程度
これが、CPAPの自己負担額です。
この金額の中には、
- CPAP機器本体のレンタル料
- マスクや消耗品
- 月1回のオンライン診療(または対面診療、状態に応じて)
- データの解析と治療効果のチェック
これらが全部含まれているんです。
「機械を買い取らないといけないんですか?」と聞かれることもありますが、 保険診療では原則レンタルです。買い取る必要はありません。
ちなみに、自由診療でCPAPをやろうとすると、 機器購入で十数万円・・というケースもあるので、 保険診療で受けるメリットは大きいんです。
どのくらいの期間、続けるの?
これも、重要なポイント。
正直に言うと・・
SASの根本治療法ではないので、原則として継続使用が前提になります。
「治療したらCPAPを卒業できますか?」と聞かれることがありますが、 基本的には、
- 大幅な減量(10kg以上)に成功した
- 手術で物理的に気道が広がった
など、根本要因を解消できた場合を除き、継続することが多いです。
ただ、これって「メガネと同じ」だと思うんですね。
メガネが必要な人がメガネをかけるように、 CPAPが必要な人がCPAPを使う。
「ずっと続けるのか・・」と気が重く感じるかもしれませんが、 毎日の睡眠の質と、長期的な健康を守るための小さな習慣だと考えていただけたら、と思います。
月1回の通院が、実はネック
CPAP治療の保険適用には、月1回の医師の診察が必要です。 これは法令で決まっているルールなんですね。
ところが、
「平日に毎月通院は無理・・」 「近くにCPAP外来がない」 「仕事を休まないといけない」
これがネックで、CPAPを続けられない方が、実はたくさんいらっしゃるんです。
Doctor’s Fitness 診療所では、長期フォローをオンラインで
Doctor’s Fitness 診療所では、CPAP治療を続けやすくする仕組みを整えています。
ただし、ここは正直にお伝えしておきますね。
CPAP導入の最初の2回(CPAP開始時とフォローアップ)は、対面診療です。
新しい治療を始めるときは、対面で全身状態や効果をしっかり確認したいんです。 ここは、譲れないところとして、新大阪まで来ていただいています。
そして、
- CPAPがちゃんと装着できている
- 治療効果が出ている
- 大きな副作用や違和感がない
これが確認できたら、3回目以降の月1回の診察はオンラインに切り替え可能です。
オンライン診察では、
- CPAPの使用データ(毎日クラウドで共有されています)を画面で一緒に確認
- マスクの不調や違和感の相談
- 必要に応じて消耗品の発送手配(メーカー連携)
- 5〜10分程度で完了
夜間や土日の診療枠もあるので、お仕事の都合で通院が難しい方でも続けられます。 最初の2回さえ越えれば、その後は全国どこからでも、CPAP治療を続けられる、ということですね。
詳しい流れは、SASの診療がオンラインで完結する時代ににまとめていますので、よかったらご覧ください。
「通院が大変でCPAPをやめてしまった」 「導入したけど続かなかった」
そんな方も、ぜひ一度ご相談ください。
こんな方は、ぜひLINEからご相談を
- 検査でSASと診断されて、CPAPを検討中の方
- 既にCPAPをやっているけど、通院が大変な方
- 引っ越しで通えるクリニックがなくなった方
- 朝の体調や日中の眠気で悩んでいる方
LINEでのご相談は、無料です。 「ブログを読みました」と一言添えていただければ、私が直接対応します。
CPAPは、決して怖い治療ではありません。
最初の数日は違和感があっても、慣れた後の「朝のすっきり感」を一度体験すると、 もうCPAPなしの睡眠には戻れないという方が、本当に多いんです。
「自分には縁がない」と思い込まずに、 気になる症状がある方は、まず検査からスタートしてみてくださいね。
次回は、「放置するとこわい睡眠時無呼吸症候群 — 心筋梗塞・脳卒中・突然死との関係」について お話ししてみようと思います。
それでは、また!
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